Last update: 2008-08-12
ここは何かというと、私が Mac OS X で Thunderbird を利用していて気がついたことや調べた備忘録からのまとめです。
Mac OS X での Thunderbird について書かれたサイトをあまり見かけなかったので、自分の運用記録の意味も含めて作っています。内容はあまり深くは掘り下げられませんが、それでも何かのお役に立ちましたら幸いです。
現在使用している Thunderbird のバージョンを確認するには、メニュー→ Thunderbird から「Mozilla Thunderbird について...」を選択すると情報を得られる。
Thunderbird は定期的なメンテナンススケジュールで更新され続ける。メンテナンスには重要なセキュリティ対策やバグフォックスが含まれるため、常に最新版を使うようにして欲しい。
最新版かどうかは、メニュー→ヘルプから「ソフトウェアの更新を確認...」で簡単にチェックすることができる。
また、不幸にもトラブルに見舞われ、サポートフォーラムに質問をポストする場合、トラブル内容によってはバージョンに依存することがある。トピックを円滑に進めるためにも、自分が使用している Thunderbird のバージョンを確認して質問と一緒に書き加えるようにするべきだ。
基本構成は下記の5つ (Intel Mac は4つ)。なので、Thunderbird 2 を完全にアンインストールする場合は、これらを削除すれば良い。
ここでは Thunderbird 2 の基本的な構成だけを書いている。各フォルダにはサブフォルダが保管されるが、それは後の方で説明する。
| Type | アプリケーション |
|---|---|
| Install Path | /Applications |
| Note | Thunderbird の本体。デフォルトでインストールすると Applications の直下に置かれる |
Thunderbird.app はアイコンで表示されるが、実はこれは特殊なフォルダである。
この中には Thunderbird のリソースが入っているので、興味があれば option キーを押しながらアイコンをクリックすると「パッケージの内容を表示...」で中を見ることができる。
ただし、この中のものを不用意に弄ってしまうと、最悪起動できなくなってしまうので注意すること。
| Type | フォルダ |
|---|---|
| Install Path | /Library |
| Note | このフォルダに含まれるのは Global.regs 。Global Registry だと思うのだが何に使っているのかは今後の研究課題 |
| Type | フォルダ |
|---|---|
| Install Path | Use Name/Library |
| Note | ログインユーザーが使用するアカウント設定ファイルを格納するフォルダ |
Thunderbird のバックアップを取るというのは、このフォルダかこの中にある Profiles もしくはプロファイルフォルダ (xxxxxxxx.default) のことを指す。
| Type | フォルダ |
|---|---|
| Install Path | User Name/Library/Chaches |
| Note | ログインユーザーが使用する Thunderbird のプロファイルのキャッシュを格納する |
この中の Profiles フォルダには、Thunderbird (1) フォルダ内の Profiles に含まれるプロファイル・フォルダと同名のフォルダが自動的に作られ、お互い対になっている。
| Type | 書類 |
|---|---|
| Install Path | User Name/Library/Preferences |
| Note | ログインユーザの Thunderbird 初期設定書類 |
ログインユーザの Thunderbird だけに問題が起こる場合は、このファイルを削除すると解決する場合もある。特にバックアップを取る必要はない。
| Type | フォルダ |
|---|---|
| Install Path | User Name/Library/Application Support/FullCircle |
| Note | Power PC Mac のみで生成される、品質フィードバックエージェントが使用するライブラリを含んだフォルダ |
フォルダ名の(xxxxxxx)は任意の数字。Intel Mac には FulCircle フォルダ自体が存在しない。
以上6つが Thunderbird の基本構成となる。これらの中でユーザにとって最も重要なものはメールアカウントを含む Thunderbird (1)フォルダだ。
SpotLight で検索すると見つけられると思うが、上記以外に /Library/Application Supportにも Mozilla フォルダがある。これは Mozilla アプリケーションのインストールによって生成されるのではなく、システムインストール時に存在している。このフォルダに含まれるのは shared library の pkcs11.shlb (UNIXの実行ファイルらしい)だが、役割はよく分からない。
ログインユーザの Thunderbird が使用する Profiles と Thunderbird の情報、Profiles のディレクトリ情報が保管される。簡単に言うと、Thunderbird で設定したこと、受信したメール、アドレス帳、インストールした拡張機能などは全てこの中にある。例外は一部のプラグインだけだ。
このフォルダの中には次のの3つが含まれ、それぞれの機能と役割は以下のとおり。
Thunderbird 初回起動時に自動生成され、アプリケーションについての情報(識別 ID のユニークナンバー)が記述される。
プロファイルの場所と名前、起動時に使用するプロファイルを記録したファイル。
Thunderbird はこのファイルを読み込み、最後に使用したプロファイルを探し出して起動する。これで何時も使用しているプロファイルを自動的に表示する仕組みになっている。
profiles.ini には次の内容が書き込まれている。サンプルは通常インストールでプロファイルが一つでの場合。
[General]
StartWithLastProfile=1
[Profile0]
Name=default
IsRelative=1
Path=Profiles/xxxxxxxx.default
Default=1
それぞれの内容は次のようになっている
このファイルはテキストエディタで開き、直接編集することも可能だが、文字エンコードや書式を崩さないようにしなければならない。
編集する場面としては、プロファイルフォルダを標準の場所以外、例えば他のパーティションやドライブに置くようなケースだろう。
詳しくは Mozilla Thunderbird Help: 既存のプロファイルの移動とバックアップしたプロファイルの復元 を参照してほしい。
あなたの Thunderbird プロファイルを保管するフォルダ。
Thunderbird の設定情報、加えたアドオン等々はすべてこの Profiles 内の個別プロファイル・フォルダ (xxxxxxxx.default) に保存される。
一般的に Thunderbird のバックアップを取るというのは、この Profiles フォルダまたはこれ以下のプロファイル・フォルダのことだと考えて良い。
プロファイル・フォルダは、あなたが使用するメールアカウントなどの設定を含むフォルダのこと。
初めて Thunderbird を起動した場合、プロファイル・フォルダはランダムな英数文字の xxxxx.default のような名前で自動生成され、中には設定のための各ファイルとフォルダを内包する。
プロファイルは、プロファイルマネージャを使用することでいくつでも追加することができる。
プロファイル・フォルダが Thunderbird の最も重要で、最もトラブルの原因となる Thunderbird の構成パーツだ。
トラブル時やバックアップ時と、Firefox に比べるとフォルダにアクセスする機会が多いため、プロファイルフォルダの場所は覚えておくようにしなければならない。
メールアカウント設定を全く行わない状態では、プロファイル (xxxxxx.default) の中には次の書類とフォルダが生成される。以下はカラム表示での並び順
| Name | Description |
|---|---|
| cert8.db | SSL証明書のデータベースファイル |
| compatibility.ini | 互換性を判断するビルドIDなどの設定ファイル |
| compreg.dat | アプリケーションのコンポーネントフォルダと拡張機能フォルダ、そしてプロファイルの拡張機能フォルダにインストールされたコンポーネントの登録キャッシュ |
| extensions | インストールした Extensions (機能拡張やテーマ)のコンポーネントを格納するフォルダ |
| extensions.cache | インストールされた拡張機能のキャッシュファイル |
| extensions.ini | ロケーションに在るすべての拡張機能とテーマ用のフォルダをリストアップしし、プロファイルを最後に起動したアプリケーションのバージョン情報(ビルド情報)を保持するファイル |
| extensions.rdf | インストールされるすべての拡張機能をリストアップしている XML/RDF データーソース |
| key3.db | 証明書マネージャのデータファイル。マスターパスワードはここに記録される |
| localstore.rdf | デフォルトウィンドウの設定 - ツールバーの状態、ウィンドウのサイズ、位置など、持続性の情報が保存される |
| prefs.js | Thunderbird の設定を保存するJavaScript で記述されたファイル。このファイルを直接編集してはいけない |
| secmod.db | セキュリティモジュールデータベースファイル。関連ファイルは cert8.db, key3.db |
| xpti.dat | XPCOMインターフェースに関するリスト。XPCOMが新たに書き加えられた場合は更新される |
| Name | Description |
|---|---|
| virtualFolders.dat | 検索フォルダの設定情報を記述したファイル。設定を追加するたびに更新される |
| Name | Description |
|---|---|
| メールアカウントを保管するフォルダ。この中には登録したメールアカウントの数だけフォルダが生成され、その中に各アカウントのメールデータが格納される | |
| panacea.dat | メールフォルダのキャッシュ。フォルダペインの表示情報などが格納されている |
| Name | Description |
|---|---|
| abook.mab | 個人アドレスブック。アドレス帳に追加を行なうと、ここに記録される |
| history.mab | 収集したアドレスデータ |
| Name | Description |
|---|---|
| mailViews.dat | Viewの設定項目が保存される。デフォルトでは組み込みの"People I Know"、"Recent Mail"、"Last 5 Days"、"Not Junk"が登録されていて、ユーザが登録したものもここに登録される |
| mimeTypes.rdf | ヘルパーアプリケーションのために認識できるファイルの MIME タイプを定義する。ダウンロードしたファイルをどのような動作で実行するか記述している。手動での編集は可能ではあるが、この機能は環境設定>添付ファイル>添付ファイルを開く時の動作設定に用意された〈動作設定の表示と変更...〉を使用して追加するべきである |
| signons.txt | key3.db が有効になっている場合に要求する、保存したパスワードを登録した際に記録するファイル |
| urlclassifier2.sqlite | 表示中のサイトに擬装サイトの疑いがある場合は警告する(T)」が有効(チェックが入っている)であり、その下の資料データを「ダウンロードして利用する」側の時に、ファイルとして保存される |
| Name | Description |
|---|---|
| blocklist.xml | ユーザに害を及ぼす可能性のあるアドオンのインストールをブロックするためのリスト。デフォルトでは有効になっていて、日に一度 Mozilla サイトから最新のリストをダウンロードするようになっている |
| cookies.txt | 保存したクッキーファイル |
| downloads.rdf | ダウンロードマネージャの履歴 |
| junklog.html | アカウント・フォルダ内にある全メールアカウントのジャンクメールのログファイル |
| localstore-safe.rdf | カスタマイズされたツールバーやウィンドウをセーフモード時にデフォルト表示するための特別な localstore.rdf |
| training.dat | ジャンクメールの学習結果を記録するデータ |
Mail フォルダの中にはメールアカウントを追加する度にメールアカウントフォルダが作成される。各メールアカウントフォルダにはメール本体のデータが格納される。初回起動時にはデフォルトで「Local Folders」が用意されている。
Local Folders は標準で用意される特殊なフォルダで、このフォルダをメールアカウント全体の共通保管フォルダとして使用することもできるし、使用しないくても構わない。
その他の使い方として、他のコンピュータで使用していたメールデータや Mail.app からのインポートする時のテンポラリフォルダとしても利用できる。
これはメールアカウントを追加する度に生成され、フォルダ名称は通常 mail.hogehoge.com や pop.hogehoge.co.jp のような名前が付けられる。メールアカウントフォルダに内包されるファイルは次のとおり。
| Name | Description |
|---|---|
| Draftst | Draft(下書き)メールデータ |
| Drafts.msf | Draft(下書き)の管理情報を記録した要約ファイル |
| filterlog.html | メッセージフィルタのログファイル |
| Inbox | Inbox(受信トレイ)の管理情報を記録した要約ファイル |
| Junk | Junk(迷惑メール)メールデータ |
| Junk.msf | Junk(迷惑メール)の管理情報を記録した要約ファイル |
| msgFilterRules.dat | メッセージフィルタの設定を記録したデータ |
| popstate.dat | pop サーバーの受信設定を記録するデータ |
| Templates | Templates(テンプレート)メールデータ |
| Templates.msf | Templates(テンプレート)の管理情報を記録した要約ファイル |
| Trash | Trash(ゴミ箱)メールデータ |
| Trash.msf | Trash(ゴミ箱)の管理情報を記録した要約ファイル |
メールデータは、拡張子の無いファイルとその管理情報を記録した要約ファイルの「.msf」とセットになっている。受信トレイを例にすると、メール本体の「Inbox」と「Inbox.msf」が一組となり、この組み合わせはメールアカウントにフォルダを追加するたびに増える。
さらに、フォルダの中にサブフォルダを作ると「.sbd」というフォルダが作られ、この中には先と同じ2組のメールファイルが格納される仕組みとなっている。
下のサンプルは受信トレイに Support というサブフォルダを作った場合の構成。受信トレイにサブフォルダを作るのはお勧めできまないので、真似をしないように。
メ−ルトラブルの原因はいろいろな原因で起きるが、まずはトラブルが起きないようにすることが大切だ。運用上で気をつけることは次の辺り。