Last Update: Monday, Junary 14, 2008
ここは何かというと、私が Mac OS X で Thunderbird を利用していて気がついたことや調べた備忘録からのまとめです。
Mac OS X での Thunderbird について書かれたサイトはあまり見かけなかったので、自分の運用記録の意味も含めて作っています。内容はあまり深くは掘り下げられませんが、それでも何かのお役に立ちましたら幸いです。
これ以降の内容は Mac OS X での話になりますが、Windows でもディレクトリや用語の違いはあれど参考になるかとも思いますので、お暇ならお付き合いくださいませ。(私も一応 Win XP Pro 使ってますから)
内容は、公開されている正式バージョンの Thunderbird 2系についてです。この記事を書いている時点のバージョンは 2.0.0.9 となっています。
ここをご覧になっている方で、現在お使いの Thunderbird のバージョンが分からないという人は少ないかとは思いますが、もしご存知でなければ上部のメニューバーの「Firefox」をクリックし、一番上の[Mozilla Thunderbird について]を呼び出してください。小さなウィンドウが開いて、あなたの Thunderbird のバージョンを表示してくれます。
Mac OS の標準インストールでは マウントした Thunderbird 2.0.0.x.dmg の Thunderbird.app を“アプリケーション(英語名:Applications)”にドラッグ&ドロップでコピーします。
以上でインストールは完了です。再起動も必要ありません(インストーラーを使わないタイプの Application は皆同じ)。
アプリケーションの Thunderbird アイコンをダブルクリックすると起動し、アカウントマネージャのウィンドウで必要な設定を済ませ、完了するとメールサーバーにアクセスしてメールをダウンロードします。
ここまでの流れで、Thunderbird が起動するために必要なフォルダやドキュメントが、決められた場所に自動生成されます。
注:基本インストール構成に抜けていた Thunderbird キャッシュフォルダを追加しました(Monday, Junary 14, 2008)
設定が完了した Thunderbird の構成は次のようになっています。
5つ (Intel Mac は4つ) の各要素は次の役割を持ち、各々のフォルダ内には更に必要な要素を格納します。
以上6つが Thunderbird の基本構成です。これらの中でユーザにとって最も重要なものはメールアカウントを含む Thunderbird フォルダ で、これは次で説明します。
※スポットライトで検索されると分かりますが、/Library/Application Supportにも Mozilla フォルダがあります。これは OS X インストール時に作成され、このフォルダに含まれるのは shared library の pkcs11.shlb (UNIXの実行ファイルらしい)ですが、役割は?
(User Name) ⁄
Libraly ⁄
Thunderbird
あなたの Thunderbird が使用する Profiles と Thunderbird の情報、Profiles のディレクトリ情報が保管されます。
このフォルダの中には次のの3つが含まれ、それぞれの機能と役割は:
profiles.ini は、あなたが使用するプロファイル・フォルダがどこにあり、どのプロファイルで起動するかの記録を保管しています。このファイルはテキストエディタで開き、直接編集することも可能です。
この書類には次の内容が書き込まれています。サンプルは通常でプロファイルが一つの場合です。
上から順にStartWithLastProfile=1:=1 は最後に使ったプロファイルで起動するという設定Name=default:ユーザアカウント名。=default は自動的に生成される名前。独自にアカウントを作成した場合はその名前が反映される。IsRelative=1:Pathの指定が絶対パスか相対パスなのかを示すフラグ。Path=Profiles/0x1x2x3x.default:プロファイルを指定したパス。0x1x2x3x は任意の英数文字となる。Default=1:はデフォルトプロファイル指定。指定を外す場合はこの行を削除。
編集する場面としては、プロファイルフォルダを標準の場所以外、例えば他のパーティションやドライブに置く場合でしょう。
詳しくは Mozilla Thunderbird Help: 既存のプロファイルの移動とバックアップしたプロファイルの復元 を参照ください。
あなたのプロファイルを保管するフォルダです。Thunderbird の設定情報、加えたアドオン等々はすべてこの Profiles 内の個別プロファイル・フォルダに保存されます。ですので、一般的に Thunderbird のバックアップを取るというのは Profiles フォルダ、またはこれ以下のプロファイル・フォルダのことと思ってください。
このフォルダが最も重要で、最もトラブルの元となる Thunderbird の構成パーツです。
(User Name) ⁄
Libraly ⁄
Thunderbird ⁄
Profiles ⁄
(xxxxx.default)
あなたが使用するメールアカウントなどの設定を含むのがプロファイル・フォルダです。初めて Thunderbird を起動した場合、プロファイル・フォルダはランダムな英数文字の xxxxx.default のような名前で生成され、中には設定のための各ファイルとフォルダを自動生成します。
プロファイルは、プロファイルマネージャを使用することでいくつでも追加できます。
プロファイルまでのパスが分からない場合、メニュー>ツールエラーコンソールを開き、上部のバーに次のコマンドをペーストして右端の「式を評価」ボタンをクリックするとプロファイルのフルパスと使用中のプロファイル名が表示されます。
Components.classes["@mozilla.org/file/directory_service;1"].getService( Components.interfaces.nsIProperties).get("ProfD", Components.interfaces.nsIFile).path
Firefox 同様、残念ながら結果をコピーすることはできないようですね
メールアカウント設定を全く行わない状態では xxxxxx.default の中には次の書類とフォルダが生成されます。
以下はカラム表示での並び
初期に生成される localstore.rdf と prefs.js はこの時点で更新されます。
メールアカウント設定を編集すると次のデータが追加されます。
初めて Thunderbird を終了した時点で生成されるものは
環境設定で変更できる設定を保存すると次のファイルが追加されます。
Thunderbird が学習したものや迷惑メールの追加などを設定すると作成されるファイルです。
プロファイルフォルダ内のまとめです。
| Name | Type | Note |
|---|---|---|
| abook.mab | 書類 | 個人アドレスブック。アドレス帳に追加を行なうと、ここに記録される |
| blocklist.xml | 書類 | ユーザに害を及ぼす可能性のあるアドオンのインストールをブロックするためのリスト。デフォルトでは有効になっていて、日に一度 Mozilla サイトから最新のリストをダウンロードするようになっている |
| cert8.db | 書類 | SSL証明書のデータベースファイル |
| compatibility.ini | 書類 | 互換性を判断するビルドIDなどの設定ファイル |
| compreg.dat | 書類 | アプリケーションのコンポーネントフォルダと拡張機能フォルダ、そしてプロファイルの拡張機能フォルダにインストールされたコンポーネントの登録キャッシュ。初期状態以外のカスタマイズされた環境で、起動できないトラブルが発生する場合はこれを削除すると解決する場合もある |
| cookies.txt | 書類 | 保存したクッキーファイル |
| downloads.rdfs | フォルダ | ダウンロードマネージャの履歴 |
| extensions | フォルダ | インストールした Extensions (機能拡張やテーマ)のコンポーネントを格納するフォルダ。初期状態は空である |
| extensions.cache | 書類 | インストールされた拡張機能のキャッシュファイル |
| extensions.ini | 書類 | ロケーションに在るすべての拡張機能とテーマ用のフォルダをリストアップしているファイル。プロファイルを最後に起動したアプリケーションのバージョン情報(ビルド情報)を保持する |
| extensions.rdf | 書類 | インストールされるすべての拡張機能をリストアップしている XML/RDF データーソース |
| history.mab | 書類 | 収集したアドレスデータ |
| junklog.html | 書類 | アカウント・フォルダ内にある全メールアカウントのジャンクメールのログファイル |
| key3.db | 書類 | 証明書マネージャのデータファイル。マスターパスワードはここに記録される |
| localstore.rdf | 書類 | デフォルトウィンドウの設定 - ツールバーの状態、ウィンドウのサイズ、位置など、持続性の情報が保存される |
| localstore-safe.rdf | 書類 | カスタマイズされたツールバーやウィンドウをセーフモード時にデフォルト表示するための特別な localstore.rdf |
| フォルダ | 登録したメールアカウントの数だけフォルダが生成され、その中に各メールアカウントのメールデータが格納される | |
| mimeTypes.rdf | 書類 | ヘルパーアプリケーションのために認識できるファイルの MIME タイプを定義する。ダウンロードしたファイルをどのような動作で実行するか記述している。手動での編集は可能ではあるが、この機能は環境設定>添付ファイル>添付ファイルを開く時の動作設定に用意された〈動作設定の表示と変更...〉を使用して追加するべきである |
| mailViews.dat | 書類 | Viewの設定項目が保存される。デフォルトでは組み込みの"People I Know"、"Recent Mail"、"Last 5 Days"、"Not Junk"が登録されていて、ユーザが登録したものもここに登録される |
| panacea.dat | 書類 | メールフォルダのキャッシュ。フォルダペインの表示情報などが格納されている |
| prefs.js | 書類 | Thunderbird の設定を保存するJavaScript で記述されたファイル。このファイルを直接編集してはいけない |
| secmod.db | 書類 | セキュリティモジュールデータベースファイル。関連ファイルは cert8.db, key3.db |
| training.dat | 書類 | ジャンクメールの学習結果を記録するデータ |
| signons.txt | 書類 | key3.db が有効になっている場合に要求する、保存したパスワードを登録した際に記録するファイル |
| urlclassifier2.sqlite | 書類 | 表示中のサイトに擬装サイトの疑いがある場合は警告する(T)」が有効(チェックが入っている)であり、その下の資料データを「ダウンロードして利用する」側の時に、ファイルとして保存される |
| virtualFolders.dat | 書類 | 検索フォルダの設定情報を記述したファイル。設定を追加するたびに更新される |
| xpti.dat | 書類 | XPCOMインターフェースに関するリスト。XPCOMが新たに書き加えられた場合は更新される |
(User Name) ⁄
Libraly ⁄
Thunderbird ⁄
Profiles ⁄
(xxxxx.default) ⁄
Mail
このフォルダの中にはメールアカウント別にフォルダが作成され、各フォルダにはメールアカウントごとの設定やメール本体のデータが格納されます。初回起動時にはデフォルトで「Local Folders」が用意されます。
あなたが使用するメールアカウントを設定すると、受信・送信するメールや、迷惑メールの設定、受信時の振り分け設定などなど、利用しているメールに関わる設定やデータは Mail フォルダ直下に作成される個別のアカウントフォルダ(pop.mail.yahoo.co.jpのような名前)に保管されていきます。
Local Folders は標準で用意される特殊なフォルダで、このフォルダをメールアカウント全体の共通保管フォルダとして使用することもできますし、使用しないのも自由です。
って、すごく説明しにくいのですが、例えば複数のメールアカウントを登録している場合、各々のメールアカウント・フォルダに受信、送信、ゴミ箱、迷惑フォルダが用意されますが、どのアカウントで行なった送受信、ゴミ箱移動、迷惑メールの移動を Local Folders で管理できるってことです。もちろん各々のアカウント内で管理しても構いません(私はこっち)
その他の使い方として、他のコンピュータで使用していたメールデータや Mail.app からのインポートする時のテンポラリフォルダとしても利用できます。
上で取り上げた Local Folders はデフォルトで存在しますが、初回起動時に行なう設定画面で登録したメールアカウントは、Mail フォルダの直下にメールプロバイダ名のフォルダとして作られます。メールアカウントは必要な数だけ登録することができ、Mail フォルダ内には登録数のフォルダが作成されます。
メールアカウント・フォルダの中には含まれる、デフォルトのファイルは次のとおりです。
リストを見ていただければ分かるように、メールデータはその管理情報を記録した要約ファイルの「.msf」とセットになっています。
受信トレイを例にすると、メール本体の「Inbox」と「Inbox.msf」が一組です。この組み合わせは、メールアカウントにフォルダを追加するたびに増えます。
さらに、フォルダの中にサブフォルダを作ると「.sbd」というフォルダが作られます。この中には先と同じ2組のメールファイルが格納される仕組みです。
下のサンプルは受信トレイにサブフォルダを作った場合の構成です(受信トレイにサブフォルダを作るのはお勧めできませんので、真似をしないように)
