Last update: 2009-05-25
カナダ Reproduction Decals から、お願いしていた 750 H2 用シートフォームとシートカバー、それに ABS 製サイドカバー等々が届きました。メールで聞いていた内容と画像で少し知ってい程度なので、実物との相違は如何にということで早速インプレ。
実は PROJECT H2 の製品として、新車時と初期の補習パーツで供給されたシートフォームをリプロダクション計画を進めていました。しかし、諸々の理由で遅延中。そんな折り、Reproduction Decals の Ellen さん (窓口を努めておられる奥さん) からシートフォームの話を聞き、ぜひ送って欲しいとお願いしました。
フォームの種類や整形後の狂いなど気になる点は実物を見ないと何とも言えませんが、サンプル画像を見る限りはシート後方の“跳ね上がり”部分や座面の処理も悪くなさそう。
届いた実物は、なんとなくリプレースパーツで供給された純正シートのような印象を受けます。フォームは一般的な硬質フォームのようで、初期の純正部品に使用されていたものよりは堅い印象。質の方も「当時の」ものより良質といった感じです。
形状はサンプル画像で受けた印象とさほど変わりません。シート後端の処理はかなり良さげ、ただ前方にある筈の「跳ね上がり」が再現されていない辺りが気になるといえば気になる点でしょうか。
と、書きましたが、シートフォーム形状はシートベースに固定してみないと分りません。ということでシートベースとシートフォームが密着するケ所に Scotch の特殊両面テープを使用して固定してみます。
後部の曲がり始め辺りが密着し難い (フォームが新しく、反発力が強いため) ので若干浮き気味ですが、シートフォームの形状はこのように収まります。
若干シャープさに欠ける (初期純正シートに比べて) 印象ですが、シェープは良好といって良いでしょう。ただ、最初にも書いたようにシート前方の処理には不満が残りますねぇ。シートベースに対してフォームの全長が少し長いことも影響しているかもしれません。フォームを削って少し手直しすれば解消することなので、一応改善できるかどうか Reproduction Decals に問い合わせてみましょう。
次はシートカバーです。これはイギリスの Z Power の製品です。私は何社かのリプロダクション製品を購入していますが、このメーカーのものは初めてです。
表皮の質感については各人の好みもあるし、何を求めているかで結論は異なるので、あくまでも私の所感として。
表皮の質感は決して安っぽいものではないです。反対に純正表皮の方が安っぽいとも言えます。カワサキの純正部品の質はさほど良いものではないのですよね。そう言った意味で、この質感の違いに戸惑いを感じます。
下の画像のシート表皮、どういった経緯でこの部品が存在したのかは知りませんが、じつは「当時」の純正新品部品で、なんと部品番号も付いてます。これはアメリカの友人が 1973 年に購入して大事にしていたものの一つを、無理を言って譲ってもらいました。
写真では分かりにくいかもしれませんが、純正表皮は真っ黒でかなり艶があります。これと比べると上記リプロダクション表皮はグレー味を帯びた黒 (というか黒さが足りない) という印象です。
さらにズームした下の画像から表面の革模様が異なっていることが分るでしょうか?
表皮材質や表皮模様を当時と同じく再現するというのは、モロにお値段に比例します。金額に糸目をつけないという話であれば不可能ではありませんが、それは現実的なことではないでしょう。リプロダクションに完璧を求める人がいますが、できる事出来ない事を分ってくださっている方は少ないと思います。
オフトピですが、純正シート表皮に支払った金額はリプロダクション製品価格の数倍です。かなり高価な買い物でしたが、私はそれだけ支払っても欲しかったのです。
純正の安っぽさが H2 の印象を生み出している部分というのはシート以外にもありますが、これは安っぽさを無くすと印象が異なってしまう一例かもしれません。
良くできたがために仇になっているとしたら、なんとも哀しい話ではあります。
画像が多くなったので続きは次のページへ